転職したいけど一般企業で働けるのか?私が最終的に今の仕事を選んだ話

病院での仕事に疲れ果てて、「もう看護師じゃなくてもいい、どこか別の場所で働きたい」と思ったことがあります。

実際に一般企業の求人を調べ、デザインやクリエイティブの仕事に本気で目を向けたこともありました。

でも結局、私は一般企業には行きませんでした。看護師を続けながら、別の道を作るという選択をしたのです。

「一般企業に行けるかどうか」より先に、考えなければならないことがある。

今の私はそう思っています。

それが何なのか、当時の自分がどう動いて何に気づいたのかを、この記事に書いてみます。

転職は逃げじゃない!看護師が逃げたいときに考えておくべき道

看護師以外の道を考えた

私が最初に「看護師以外の生き方」を意識したのは、大学病院に勤めていた頃です。

とにかく忙しく、日々の業務に追われる中で、次第に疲弊していきました。

夜勤や急変対応に追われる生活を続けながら、「このまま病院で働き続けるだけの人生でいいのだろうか」という疑問が頭に浮かぶようになったのです。

そこで、病院での勤務ではない生き方ができないかと考え、当時興味を持っていたデザインやクリエイティブ系の仕事について調べ始めました。

「何をしたいのか」分からない

ところが、実際に求人を見ていくと、非ITとも言える看護職からの転身がそう簡単ではないことがすぐに分かりました。

看護師としての経験は、デザインやクリエイティブの現場ではほとんど評価されません。ゼロからのスタートです。

そしてもう一つ、より大きな問題に気づきました。「デザインの仕事に興味がある」というのと、「デザインの仕事で本当にやっていきたい」というのは、まったく別のことだったのです。

正直に言うと、当時の私は「看護職から離れたい」という気持ちが先にあって、その受け皿として「デザイン系」という言葉を後付けで探していたようなところがありました。

冷静に自分に問い直してみると、「これがやりたい」と言い切れるほどの確信は持てませんでした。

結局、看護を続けることに

ここで、私は一般企業への転職を選びませんでした。

これは「転職に失敗した」という話ではありません。「やりたいことが見つかっていない状態で、勢いだけで飛び出すのはやめよう」という判断です。

看護職から離れたい気持ちはたしかにありました。でも、その先に「これをやりたい」という具体的な仕事があったわけではありませんでした。

「看護師から逃げたいだけ」の状態で一般企業に飛び込んでも、結局同じことで悩み続けるだけだろうと感じたのです。

そこで私は、勤務先を大学病院から整形外科病院に変え、看護師を続ける道を選びました。

忙しさの質が変わったことで、心身の余裕は少しずつ戻っていきました。

もし今、同じように「看護職から離れたいけれど、次にやりたいことが明確ではない」という状態なら、無理に一般企業を目指す必要はないと思います。

看護職から離れることと、看護以外の生き方を探すことは、実は別の話だからです。

看護職を続けながら時間を確保

その後、私は訪問看護の仕事に転職しました。

訪問看護は、看護という専門性を活かしながらも、病院組織とは違う働き方になります。実感としては、看護業務を行う会社員といった感じです。

病棟のような数分刻みの拘束時間ではなく、比較的自分でスケジュールを立てやすく、プライベートの自由時間を確保しやすくなりました。

この「自由時間ができた」ことが、私にとって大きな転機になりました。

空いた時間を使って、オンラインのプログラミングスクールでWebコーディングを学び始めました。

いまの私は、看護職から退きたいとは思いません。看護の仕事を続けながら、まったく別の領域にも足を踏み入れてみている。という状態です。

看護以外の選択肢も見えてきた

学んだWebコーディングの知識は、学習だけで終わらせず、実際にWebサイトを作り、運営するところまで進めました。

今、私は訪問看護師として働きながら、Webサイト運営という看護とはまったく別の仕事も持っています。

「看護師を続ける」という状態は変わっていませんが、「看護師しかできない」という感覚は、以前よりずっと薄れました。

看護以外の生き方も、現実的な選択肢として見えるようになったのです。

振り返ってみると、私が最初に「一般企業に行くべきかどうか」で悩んでいたときには見えなかった道筋です。

当時の私は「看護師から転職するか、続けるか」の二択で考えていました。でも実際には、「看護を続けながら、別の世界を少しずつ広げていく」という第三の道がありました。

もし今、「看護師から一般企業へ転職したい」と考えているなら、まず一般企業の求人を探す前に、自分が何をしたいのかを考えてみるとよいと思います。

それが明確に見えるなら、それができる一般企業を目指せばいいと思います。でも、もしまだ明確でないなら、焦って転職する必要はありません。

看護を続けながら、別のスキルや経験を少しずつ増やしていくことでも、看護以外の未来につながる道は作れます。

いまの私自身がそうだからです。