看護師のハローワーク求職活動実績【失業保険をもらうための3つの方法】

看護師が失業保険をもらうために求職活動実績をつくる方法には、次の3つの方法があります。

看護師の求職活動実績
求職活動の方法 失業認定申告書 実績
ハローワークで職業相談 3-(1)(ア)に相談内容を記入 1回の相談が実績1回分
転職サイトでセミナー受講 3-(1)(イ)にセミナー名称を記入 1回の受講が実績1回分
求人サイトで求人に応募 3-(2)応募欄に応募先を記入 1回の応募が実績1回分

「ハローワークで求人を紹介してもらって面接すれば求職活動実績になる」と思い込みがちですが、じつはハローワークだけではなく転職サイトを利用しても求職活動実績になります。

失業保険をもらいたいだけなのに、面接に進んでしまうような転職活動をするのはちょっと気が引けます。

  • セミナーを受講する方法では、転職サイトが実施しているセミナーを受講すれば実績になる。応募や面接がいらないので気らく。
  • 求人に応募する方法では、求人サイトの求人にプロフィールを送信(応募)した時点で実績になる。失業認定まで時間がないときに便利。

この記事では、求職活動実績のためにハローワークや転職サイトを利用する方法について説明します。わかりやすく解説しているので、これを読めば間違いのない方法で求職活動実績を作れるようになります。

※このページをお気に入り・ブックマークして、失業保険期間中の求職活動でぜひご活用ください。

ハローワークで職業相談

ハローワークが実施するもの(ワークプラザなどを含みます。)

求職申込み、職業相談、職業紹介等

東京労働局『雇用保険受給資格者のしおり』


失業認定申告書の書き方

看護師がハローワークで職業相談を受けると求職活動になります。職業相談を受けたことが求職活動実績になり、失業認定で申告できます。

職業相談1回が、求職活動実績1回分です。

※ハローワークには、自分で求人を探せるパソコンがあります。ただし、求人パソコンを利用しただけでは求職活動実績になりません。

ハローワークで職業相談を受ける手順

  1. ハローワークの受付で職業相談を申し込む。予約番号を伝えられる。
  2. 番号が呼ばれたら職業相談窓口に行って、転職活動について相談したり、仕事の紹介をお願いする。
  3. 相談の終わりに雇用保険受給資格者証にハンコを押してもらう。
  4. 失業認定申告書の3-(1)(ア)に相談内容を記入する。

職業相談に必要な持ち物

  • ハローワークカード(利用者カード)
  • 雇用保険受給資格者証

ハローワークはこんな人に向いている

  • 失業認定までにハローワークに行ける人
  • 自宅近くの地元の病院・施設で働きたい人
  • 看護職としてどんな環境でもやっていける自信がある人

ハローワークが取り扱う求人は、そのハローワークの管轄内にある病院・施設になります。そのため、ハローワークは地元の病院・施設で働きたい人が求人を探すのに向いています。

ハローワークの求人に応募するには、ハローワークで紹介状を出してもらう必要があります。つまり、積極的に転職活動をしたい人にはハローワークが適しています。

もし求職活動実績をつくることが目的なら、ハローワークを利用するよりも、医療・看護系の求人サイトで求人に応募する方法のほうが効率的です。2つの求人に応募すれば一気に2回分の実績にできます。

ハローワークで何を相談する?

ハローワークの職業相談窓口では、就職活動の悩みを相談したり、仕事さがしのアドバイスをもらったりできます。ハローワークの受付で「職業相談したいです」と言えば、窓口に案内してもらえます。

ハローワークの職業相談窓口では、仕事を紹介してもらうことができます。自分で求人を探さなくても、相談員に「この地域の病院の求人を見せてもらえませんか」と言えば、求人をいろいろ見せてくれます。

気になる求人があれば、紹介状をお願いすると出してもらえます。紹介状をもらったら、2~3日以内にかならず応募するようにします。

じつは転職サイトでの相談も職業相談

職業相談は、ハローワークでの相談にかぎらず、転職サイトでカウンセリングを受けたり、仕事の紹介に応じて話し合ったりしたことも職業相談にあたるので実績になります。

転職サイトが実施しているセミナーには「相談会」という名称のセミナーもあります。失業認定のときに、セミナーまたは職業相談として申告できます。

セミナーでも職業相談でも、どちらでも大丈夫です。

転職サイトでセミナー受講

許可・届出のある民間職業紹介事業者が実施するもの

求職申込み、職業相談、職業紹介、求職活動方法等を指導するセミナー


失業認定申告書の書き方

看護師が転職サイトでセミナーを受講しても求職活動になります。セミナーを受講したことが求職活動実績になり、失業認定で申告できます。

セミナーの受講1回が、求職活動実績1回分です。

※看護師のスキルアップや知識習得のためのセミナー(研修)は、求職活動実績になりません。

転職サイトのセミナーで実績にする手順

  1. セミナーを実施している転職サイトに利用登録する。
  2. セミナー情報を見て、セミナーに申込む。
  3. セミナーを受講する。(←受講の時点で実績)
  4. 失業認定申告書の3-(1)(イ)にセミナー名称を記入する。

スマホやパソコンで3分程度で利用登録できます。利用登録は無料です。セミナーの受講を完了すると求職活動実績になります。

転職サイトのセミナーはこんな人に向いている

  • 失業認定まで数日の余裕がある人
  • 転職活動のやり方や転職先について相談したい人
  • 看護師としての職歴に自信がない人
  • 失業保険をもらいたいだけで今のところ面接をしたくない人

転職サイトのセミナーは、転職活動がはじめての人や看護職に復帰したいに向いています。アドバイザーから転職活動の手順や求人の見方などを教えてもらうと転職の成功率はより高くなるでしょう。

看護師の転職セミナー活用術【オンライン受講でも実績に!】

求人サイトで求人に応募

求人への応募

応募書類の送付、面接、オンライン自主応募

東京労働局『雇用保険受給資格者のしおり』


失業認定申告書

看護師が求人サイトで求人に応募すると求職活動になります。求人サイト内でプロフィールを送信した時点で求職活動実績になり、失業認定で申告できます。

病院や施設1カ所への応募が、求職活動実績1回分です。

※応募のあとに考えなおして辞退しても構いません。応募した時点で実績です。

求人サイトで実績にする手順

  1. 自分で応募できるタイプの転職サイトに利用登録する。
  2. 求人サイト内でプロフィールを入力作成する。
  3. 求人ページで送信ボタンを押して応募する。(←応募の時点で実績)
  4. 失業認定申告書の3-(2)応募欄に応募状況を記入する。

スマホやパソコンから利用登録できます。利用登録後にプロフィールを入力作成すると、そのプロフィールを使い回して応募することができます。失業保険期間中に何度でも応募に使えるので求職活動実績に便利です。

求人サイトはこんな人に向いている

  • 失業認定が近いのに求職活動実績が足りない人
  • 急いで2回分の求職活動実績をつくりたい人
  • 自分のペースで転職先を見つけたい人

医療・看護系の求人サイトで応募先を探して、サイト内でプロフィールを送信して応募すると求職活動実績になります。1回の応募が求職活動実績1回分なので、2回応募すると一気に2回分の実績になります。

自分のペースで転職先を探したい人に向いています。失業認定が近いのに求職活動をしていなかったり、失業保険をもらいながらじっくり転職先を探していきたい人は、医療・看護系の求人サイトで求人に応募する方法でじっくり転職先を探すのが良いでしょう。

看護師の求職サイト活用術【ネット応募でも活動実績に!】

求職活動はどの方法が良いか

看護師の求職活動実績
求職活動の方法 失業認定申告 実績
ハローワークで職業相談 3-(1)(ア)に相談内容を記入 1回の相談が実績1回分
転職サイトでセミナー受講 3-(1)(イ)にセミナー名称を記入 1回の受講が実績1回分
求人サイトで求人に応募 3-(2)応募欄に応募先を記入 1回の応募が実績1回分

ハローワークに行きやすくて、地元で病院・施設に転職したい人は、ハローワークで職業相談を受けるのが良い方法です。早めに転職先を見つけたい人にも向いています。

ハローワークに行きにくい場合は、転職サイトを利用すると家で求職活動実績を作れます。

失業認定まで数日の余裕があり、転職活動のやり方や転職先について相談したい人転職サイトでセミナーを受講する方法が適しています。

応募や面接がいらないので気楽です。

失業認定なのに求職活動実績が無い人や、自分のペースで求職活動したい人求人サイトで求人に応募する方法が良いでしょう。

2カ所に応募すると一気に2回分の求職活動実績を作れます。

まとめ

  • 看護師がハローワークで職業相談を受けると求職活動になる。
  • 看護師が転職サイトでセミナーを受講しても求職活動になる。失業認定まで数日の余裕がある人に向いている。
  • 看護師が求人サイトで求人に応募すると求職活動になる。失業認定が近いのに求職活動実績が足りない人に向いている。
  • セミナーを受講する方法では、転職サイトが実施しているセミナーを受講すれば実績になる。応募や面接がいらないので気らく。
  • 求人に応募する方法では、求人サイトの求人にプロフィールを送信(応募)した時点で実績になる。失業認定まで時間がないときに便利。

ハローワーク求人の問題点

  • 評判が良くない病院の求人が混ざっている。
  • 一般的な給料より低いケースが多い。
  • 紹介してもらったら基本的にことわることができない。

実際にハローワークで病院の求人を見たことがある人は、感じたことがあるかもしれません。

「この病院、あまり良いうわさを聞かないんだけどな。」

…みたいな病院の求人も見かけます。それをハローワークの職員がすすめてきたりすると、ちょっとハローワークはどうかなと思ってしまいます。

病院・施設は、ハローワークに無料で求人を出すことができます。ハローワークの求人はここに問題があります。

ハローワークに求人を出す病院

看護師はただの労働力。求人なんかにお金をかけたくない。

経営者も経営状態もあまり良くない。

できるだけ給料をケチりたい。職場環境の改善なんかにお金を使いたくない。

ハローワークに求人を出している病院・施設は、そもそも求人にお金をかけられないほど経営状態が厳しいというのは知っておくべきです。

一方、転職サイトは、病院・施設などの事業者側がお金を払う仕組みになっています。そのため、求職者は無料で利用できます。

転職サイトに求人を出す病院

看護師は病院の財産!求人にお金をかけて良い看護師を見つけたい。

経営者も経営状態も良好。

労力に見合う給料を払う。職場環境の改善や教育体制の構築にもお金をかける。

転職サイトで取り扱っている求人が、看護師が働きやすそうな明るい職場で、労力に見合った給料を出せる理由は、求人にお金を出せるほど余裕がある経営状態の良い病院・施設だからです。転職サービスに良い求人が集まっているのは当然のことなのです。

これを逆手にとってハローワークに求人を出していない病院・施設を探すのも、良い求人に出会う方法と言えるでしょう。転職サイトにお金を払って求人をお願いしている病院は、経営状態が良いと見ることができ、看護師に払う給料も比較的高い傾向があります。

ハローワークの求人よりも、よい条件・環境の病院・施設を探したいなら、医療・看護系の求人サイトで求人に応募する方法で転職先を探したほうがよいです。1回の応募が実績1回分になります。