看護師の転職サイトは、自分で応募できる求人サイトと、紹介型転職サイト(エージェント)の2種類があります。
一般的に「看護師の転職サイト」と呼ばれているサービスは、ほとんどが紹介型転職サイト、いわゆる転職エージェントになります。
紹介型転職サイト(エージェント)は、看護師は無料で利用できます。転職サイトは、紹介した看護師を病院・施設が雇用したときに紹介手数料をもらって収益を得ているビジネスだからです。
そのため、転職サイトを利用するのに向いているのは、転職を決意して早めに転職先を見つけたい看護師になります。
一方、求人サイトは、自分で転職先を見つけたい人に向いています。転職を意識しているけど、まだ動くことまでは考えていない人には情報収集にも使えます。一度、医療系の求人サイトを見てみると、たくさんの求人情報から自分の希望に合う病院・施設があることがわかるでしょう。
もくじ
転職サイトと転職エージェントの違い
紹介型転職サイト (エージェント) |
求人サイト |
---|---|
希望の求人を紹介してもらう。 | 自分で求人を探して応募する。 |
早めに転職したい人 転職先を探す時間が無い人 転職サポートしてほしい人 入職して数日~数ヵ月で辞めた人 病院・施設の情報を入手したい人 |
辞めるかどうか迷っている人 面接の都合を自分で調整できる人 とりあえず情報収集したい人 自分のペースで探したい人 スカウト機能を利用したい人 |
利用は無料 | 利用は無料 |
一般的に「転職サイト」と呼ばれているサービスには2種類あります。紹介型転職サイト(エージェント)は、希望の求人を紹介してもらえる転職サイト。求人サイトは、自分で求人を探して応募するサイトです。
看護師の転職サイトは、ほとんどが紹介型転職サイト(エージェント)です。早めに転職したい人や転職できる自信がない人には、サポートしてもらえる紹介型転職サイトが向いています。
求人サイトはかなり少ないですが、自分の都合の良いときに自由に求人を探すことができます。転職を意識しているけど決意まではしていない人が、求人を見ながら情報収集するのに便利です。
利用すべき人の違い
紹介型転職サイトは、病院・施設の求人依頼に対して、できるだけ早く当てはまる人材(看護師)を紹介したいという意向を持っています。
紹介型転職サイトを利用すべきなのは次のような人になります。
- 転職を決意していて、早めに転職したい人。
- 転職先を探す時間をつくれない人。在職中の人。
- 転職活動をサポートしてほしい人。転職が初めての人。
- 入職して数日~数ヵ月で辞めた人。経歴に自信を持てない人。
- 病院・施設の職場環境や離職率を知って、良い職場を探したい人。
いまの職場の環境や働き方に悩んでいて転職を意識している場合でも、アドバイザーに相談することができます。
一方、求人サイトは、辞めるかどうか迷っている段階の人に向いています。自分のペースで都合のよいときに求人を見ながら探すことができます。スカウト機能を利用できる求人サイトなら、とりあえずプロフィールだけ入力作成して置いておけば、病院・施設の方から声をかけてもらえます。
スカウト機能を利用できる求人サイトは、こちらの記事で紹介しています。
紹介型転職サイトの仕組み
看護師の転職サイトのほとんどが紹介型転職サイト(エージェント)です。その仕組みは、依頼と紹介で成り立っています。
- 病院・施設は、転職サイトに求人を依頼する。
- 転職サイトは、看護師に職場(病院・施設)を紹介する。
- 紹介を受けた看護師は、希望条件に合うなら面接を依頼する。
- 転職サイトは病院・施設に、面接を希望している看護師を紹介する。
看護師は、転職サイトから職場を紹介してもらえますが、希望条件と違うなら当然、断ることができます。希望条件に合うなら、病院・施設との面接を依頼することができます。
転職サイトは、看護師と病院・施設の「橋渡し」の役割を担っています。より良い職場に転職するためには、自分の希望条件をカウンセリングで的確に伝えておく必要があります。
職場環境・労働条件など、自分のなかで絶対に譲れない条件を決めておくと良いでしょう。
転職サイトは病院・施設と日常的に連絡を取り合っており、職場環境や離職率なども知っています。次の転職先をまた辞めることにならないように、病院・施設の離職率を聞いておくのが、賢い転職サイトの使い方です。
看護師が無料になる仕組み
紹介型転職サイト(エージェント)を看護師が無料で利用できる仕組みは、紹介によって看護師が就職した場合に、病院・施設側が転職サイトに紹介手数料を支払うようになっています。
つまり、紹介型転職サイトの事業は、病院・施設からの紹介手数料で収益を得るビジネスというわけです。そのため転職サイトでは、紹介可能な看護師を多く取り込んでおく必要があり、看護師の利用を無料にしています。
エージェントの利用方法
エージェントに登録する
もっとも良いと感じたエージェントと求人数が多いエージェントを2つ組み合わせて利用すると良い職場の求人をキャッチしやすくなります。転職エージェントは無料で利用できます。
カウンセリングを受ける
希望条件(給料・残業の有無・交代制など)を遠慮なく正直に伝えます。いまの職場をなぜ辞めたいと感じたのかを伝えることも大切です。
求人を紹介してもらう
希望条件に合う求人をエージェントが探して紹介してくれます。紹介された求人が希望に合っているなら、その病院・施設との面接をアドバイザーに依頼します。
面接を受ける
エージェントが病院・施設側と面接日時を調整してくれます。面接までに書類を作成してエージェントに提出します。アドバイザーは書類作成のサポートや面接対策もしてくれます。
内定・入職
採否の結果はエージェントから伝えられます。内定した場合は、就職日や給料の交渉をしてもらいます。入職すると職場環境に慣れるまで不安が続きますが、アフターフォロー(相談・ヒアリングなど)をしてくれます。
まとめ
紹介型転職サイト (エージェント) |
求人サイト |
---|---|
希望の求人を紹介してもらう。 | 自分で求人を探して応募する。 |
早めに転職したい人 転職先を探す時間が無い人 転職サポートしてほしい人 入職して数日~数ヵ月で辞めた人 病院・施設の情報を入手したい人 |
辞めるかどうか迷っている人 面接の都合を自分で調整できる人 とりあえず情報収集したい人 自分のペースで探したい人 スカウト機能を利用したい人 |
利用は無料 | 利用は無料 |
- 看護師の転職サイトは、ほとんどが紹介型転職サイト(エージェント)。早めに転職したい人や転職できる自信がない人には、サポートしてもらえる紹介型転職サイトが向いている。
- 一方、求人サイトは、辞めるかどうか迷っている段階の人に向いている。自分のペースで都合のよいときに求人を見ながら探すことができる。
- 紹介型転職サイトは、看護師と病院・施設の「橋渡し」の役割を担になっている。より良い職場に転職するためには、自分の希望条件をカウンセリングで的確に伝えておく必要がある。
- 紹介型転職サイト(エージェント)を看護師が無料で利用できる仕組みは、紹介によって看護師の雇用が成立した場合に、病院・施設側が転職サイトに紹介手数料を支払う。