看護師が自宅でできる仕事【在宅ワーク・テレワークで稼ぐ】

看護師の経験を活かしながら自宅でできる仕事は、インターネットの普及によっていろいろと増えてきています。

子供を育てている人、看護師のほかに副収入がほしい人には、副業として始められる仕事もあります。

自宅でできる仕事は、求人サイトを見ると実は意外とたくさんの働き方が掲載されています。まだ利用したことが無い人は、一度、医療・看護系の求人サイトを見てみる「こんな働き方もあるんだ。」と気付くきっかけになるかもしれません。

この記事では、看護師が自宅でできる仕事について解説します。それぞれの仕事の『働きやすさ』をグラフで表していますので、ぜひ参考にしてみてください。

グラフの見方

働きやすいほど色付き部分が大きいという見方になります。たとえば病棟の『働きやすさ』は下のようになります。

【レア求人も!】看護師の資格が使える活かせる珍しい仕事

看護師が自宅でできる仕事

  • オンコール代行:電話待ちが得意な人。首都圏では夜間オンコール代行の需要が増えており、夜間に対応できる人に向いている。
  • Webライター:本を読む習慣があり、文章を書くのが好きな人に向いている。Webライティングを磨く向上心がある人に向いている。
  • 看護カウンセラー:人と話すのが好きな人。スマホアプリのチャットカウンセリングならパソコンでも可。
  • 看護予備校の講師:人に教えることが得意な人、後輩への指導経験やプリセプターの経験がある人に向いている。
  • 転職支援アドバイザー:情報収集が得意な人、転職希望者の悩みに寄り添ってサポートする親切心がある人に向いている。

看護師が自宅でできる仕事は、インターネットとパソコンでできることが増えたせいもあり、いろいろな働き方が見られるようになってきました。

言われて動く働き方ではなく、委託されて自分で仕事を進めていく働き方になるため、自己管理する能力が求められます。

それぞれの仕事には向き不向きがあり、働きやすさにも違いがあるので、自分が求める働き方をしっかり再認識しておくと仕事選びを間違えることは無いでしょう。

看護師で在宅ワークできる仕事

オンコール代行

募集の傾向
年齢 20代30代40代50代
免許 正看准看助産保健
働き方 常勤非常勤派遣委託
スキル 看護師経験が5年程度
介護施設の勤務経験者は歓迎
収入 8,000円程度/日給
  • 募集はおもに東京都内。
  • 夜勤のみのオンコール代行あり。
  • 日報をパソコンに入力する作業あり。
  • 求人は医療系の求人サイトで見ることができる。

看護師が在宅ワークできる仕事にオンコール待期があります。家と職場が近い人なら、お願いされたことがあるかもしれません。

オンコールは近年、代行サービスが出てきており、介護施設や訪問看護などのオンコール代行が増えています。

とくに東京都内では、夜勤オンコール代行の募集が見られます。

できるだけ自宅で待機し、常に電話に出られる状態にしておく必要があります。オンコール待期時間中の飲酒は禁止されています。

オンコール代行は医療・介護の求人サイトを見てみると募集が見られます。訪問看護ステーションでは、電話相談を受けて必要があれば出動する「リモート夜勤」などの募集もあります。

メディカルライター

募集の傾向
年齢 20代30代40代50代
免許 正看准看助産保健
働き方 常勤非常勤派遣委託
スキル 看護師として臨床経験があること
Webライティング・タイピング
収入 文字単価:0.5円~1円程度
上達すれば1回の受注で5,000円以上も可能
  • 好きな時間に好きな場所で自分のペースで仕事できる。
  • パソコンでのタイピングスキルが必要。
  • Webライティングの知識・スキルが求められる。
  • 求人はほとんどない。自力で仕事を受注して収入を確保していくことになる。

看護師の経験・知見を活かして在宅ワークできるのがWebライターの仕事です。締め切りはありますが、自分のペースで、自分の時間でできる仕事です。

医療系メディア(Webサイトなど)がライターを募集していることがあります。募集は、クラウドソーシングでよく見かけます。個人的に仕事を受注するかたちが多いです。

Webライターには、看護師としての経験・知見のほかに、高い文章力が求められます。Web検索結果に表示されるようなWebライティングのスキルは、やりながら身につけていくしかありません。

スクールのWebライティング講座を受けるのが近道です。

看護師の副業に向いています。Webライターとして経験を積めば、自分でメディア(ブログなど)を開設して、広告収入を得ることもできるようになります。

日頃から本を読み、文章を書くのが好きな人。パソコンのタイピングが得意な人に向いています。

看護カウンセラー

オンライン相談・チャット相談
募集の傾向
年齢 20代30代40代50代
免許 正看准看助産保健
働き方 常勤非常勤派遣委託
スキル 看護師として臨床経験があること
Webライティング・タイピング
収入 Webカウンセリング:3,000円程度/時間
スマホのチャット:2,000円程度/時間
  • インターネットで1対1の相談するケースが多い
  • 看護師としてのある程度の臨床経験・知識が必要
  • パソコンがあれば家で相談に対応できる
  • 自分でWeb相談室を開設して独立も可能
  • 求人はとても少ないが医療系の求人サイトで見ることができる。

インターネットで様々なサービスが可能になってきたおかげで、カウンセラーの仕事も増えています。在宅のままパソコンでオンラインビデオやチャットなどで相談に応じる仕事です。

看護カウンセラーには、いくつかの働き方が見られます。

  • カウンセリングルーム:街中にカウンセリングルームを開設して相談を受け付ける。心理系資格も持つカウンセラーが多い。
  • オンライン:看護カウンセリングサイトに登録したり、自分のWebサイトでカウンセリングを受け付ける。
  • スマホアプリ:スマホアプリ(在宅介護や小児救急など)のサービスのチャットカウンセリングを業務委託でおこなう。

医療・介護の求人サイトを見てみるとたまに見かけるのがスマホアプリのチャットカウンセラーの募集です。

看護師・助産師として、それぞれの経験や知識で相談を受けて、それに自信を持って的確に答えられる程度の臨床経験が必要になってきます。

在宅で副業したい人に向いています。

そのほかの在宅勤務

  • 企業看護師
  • 治験コーディネーター

企業に所属する働き方では、その企業が在宅勤務を許可していれば自宅で仕事することができます。

企業看護師は一般企業に、治験コーディネーターは治験支援機関に社員として所属します。転職先を探すときは、在宅勤務できるかどうかを確認すると良いでしょう。

企業看護師や治験コーディネーターは、紹介型の転職サイトに求人が出されています。

看護師でテレワークできる仕事

講師(看護予備校)

オンライン講座・通信講座
募集の傾向
年齢 20代30代40代50代
免許 正看准看助産保健
働き方 常勤非常勤派遣委託
スキル 看護師として臨床経験5年以上
パソコン・オンラインツール・テキスト教材作成
収入 専業の場合500万円以上/年収も可能
  • リモートワーク可能だが、講義収録時は出勤あり。
  • ほとんどの求人が正看護師・薬剤師・臨床検査技師。
  • 勤務は残業が少なめ。土日祝の対応あり。
  • パソコンでのテキスト教材作成、質問対応あり。
  • 求人はとても少ないが医療系の求人サイトで見ることができる。

通信制の看護予備校ではオンライン講師の募集があります。講義収録のときは校舎(スタジオ)への出勤がありますが、そのほかの業務はテレワークできます。

求人のほとんどは、教育経験は問われません。まず研修や先輩講師から仕事を教わることになります。

テレワークでは、カリキュラムの企画やテキスト作成、受講生の質問対応など、当然パソコンが必要な作業になります。パソコンで資料作成できる程度のスキルは必須です。

講師として教えたことが無くても、現場で後輩に教えていたり、プリセプターをした人なら、その指導経験を活かせるでしょう。

予備校の収録スタジオは大都市圏にあるため、通勤できる人に限られます。勤務日は相談のうえで調整できるので、この仕事を副業ではじめることもできます。

転職支援アドバイザー

転職エージェント・転職相談サービス
募集の傾向
年齢 20代30代40代50代
免許 正看准看助産保健
働き方 常勤非常勤派遣委託
スキル 看護師として臨床経験3年以上あること
転職経験者
パソコンでの求人票作成
収入 30~50万円/月給
入職者の数によるインセンティブあり
  • 正看護師で3年以上の経験が望ましい。
  • 仕事に慣れたらリモートワーク可能。
  • 転職希望者とのカウンセリング・履歴書アドバイス・面接練習。
  • 病院・診療所に求人状況をヒアリング。
  • 求人は一般職の転職サイトで見ることができる。

転職支援アドバイザーは、看護師の転職サイトを運営している転職支援事業者に所属します。転職希望者に病院・施設を紹介して、転職支援をおこないます。

業務では、データを照会して転職先を紹介したり、転職者の相談に応じたり、応募書類作成のアドバイスをしたり、ほぼパソコンでできる作業なのでテレワークできる職場が多いです。

病院・施設の求人状況を頻繁にヒアリングして、転職希望者にできるかぎり早く紹介する手腕を求められます。転職成功1名につき、病院・施設から70~80万円程度の謝礼が転職サイト側に支払われます。

それで転職希望者は転職サイトをタダで利用できるという仕組みになっています。

日頃から病院・施設と仲良くして内情(職場環境・就業環境など)を知っておき、転職希望者に情報提供することもアドバイザーとしての腕の見せ所です。

求人によっては「転職相談スタッフ」などの名目でも募集されています。

自分で探す看護師におすすめ!求人サイトはスカウト機能付きがベスト

自宅でできる仕事のメリット・デメリット

メリット

  • リモートワークによって自宅で働くことができる。
  • 看護技術の要求度は低く、病棟のような人命の責任やミスへのプレッシャーは無い。
  • 副業・兼業としてはじめられる仕事が多く、仕事によっては個人事業主を目指すことも可能。
  • 能力・実績を評価してもらえれば、収入を上げて行くことができる。

デメリット

  • 委託契約が多く、自分で仕事を管理して業務遂行する能力が求められる。
  • パソコンでタイピングできて、資料作成できるスキルが必要となる。
  • 業績給やインセンティブ制であることが多く、収入が安定的ではない。

看護師の経験・知見を活かして自宅でできる仕事では、業務連絡を電話やメールでやりとりすることになります。企業に所属する場合はリモートワークになります。

世間の一般職では当たり前の働き方になっていますが、看護師の働き方とは大きく違います。病棟勤務のような口頭の指示や連絡に慣れすぎていると、リモートワークのやりとりに馴染めない人もいるかもしれません。

自宅でできる仕事では、パソコンスキル、モチベーション維持、スケジュール管理などの個人能力に求められる部分が大きいと言えます。

副業・兼業ではじめることができる仕事もあるので、自宅でできる仕事を探しているなら、あまり難しく考えずに自分にできそうなことからはじめてみると良いかもしれません。

自宅でできる仕事を探す方法

  • 医療・看護系の求人サイト:オンコール代行や予備校講師は、求人サイトで募集あり。
  • クラウドソーシングサイト:Webライターや看護カウンセラー(個人)は、求人募集が無い。インターネットで情報を探すか、クラウドソーシングサイトで個人的に探す。

看護師が自宅でできる仕事は、医療・看護系の求人サイトに募集か掲載されています。

対して、紹介型の転職サイトは、基本的に看護師として転職する人を支援するサービスです。こういう仕事を紹介してもらうことはできません。

Webライターや個人の看護カウンセラーは、そもそも求人サイトで募集されていませんん。そのため、クラウドソーシングサイトで地道に仕事を請け負うところから始めていくことになります。

自宅でできる仕事に興味があるなら一度、医療・看護系の求人サイトを見てみると良いでしょう。世の中にはいろいろな仕事があることがわかります。自分に合った働き方が具体的に見えてくるはずです。

そして、意外な仕事が見つかるかもしれません。

自分で探す看護師におすすめ!求人サイトはスカウト機能付きがベスト

まとめ

  • 看護師が自宅でできる仕事は、インターネットとパソコンでできることが増えたせいもあり、いろいろな働き方が見られるようになってきた。
  • 看護師の経験・知見を活かして自宅でできる仕事では、業務連絡を電話やメールでやりとりすることになる。
  • 自宅でできる仕事では、パソコンスキル、モチベーション維持、スケジュール管理などの個人能力に求められる部分が大きい。
  • 紹介型の転職サイトは、基本的に看護師として転職する人を支援するサービスなので、自宅でできる仕事は紹介してもらえない。
  • 自宅でできる仕事に興味があるなら一度、医療・看護系の求人サイトを見てみると良い。