看護師を辞めてから転職活動をしても、採用で不利になることはありませんでした。
ただ、それでも私は「辞めてから転職」をおすすめしません。理由は、採用面とは別のところにありました。
この記事では、大学病院を辞めてから転職活動をした私の経験をもとに、空白期間のこと、手続きのこと、実際につらかったことをお伝えします。
私が辞めてから転職活動をした経緯
私は大学病院を退職したあと、整形外科病院に転職しました。退職してから内定が出るまでは4ヵ月かかりました。
4ヵ月かかったのは、受けても受からなかったからではありません。
大学病院の多忙さから離れた途端に力が抜けたようになってしまい、「自分がどう働きたいか」を決められなかったからです。
空白期間は採用で不利にならなかった
「空白期間があると、面接で不利になるのでは」と不安に思う方は多いと思います。
私の場合、面接で空白期間について聞かれたことは一度もありませんでした。
聞かれたのは「なぜ辞めたのか」です。
私は「患者さんと向き合って看護できる、地域の診療的な看護に興味が向いた」と答えていました。
辞めたということが選考で不利に働いたと感じたことは無かったです。
少なくとも私の経験では、「辞めてから活動すると採用で不利になる」という心配は、あまり気にしなくてよさそうです。
辞めてからの手続きは意外と簡単だった
退職後の手続きで、特に大変だと感じたことはありませんでした。
- 健康保険:任意継続ができました。
- 年金:国民年金に切り替えました。市役所で1日で手続きが終わりました。
- 失業保険:給付制限は2ヵ月で、3ヵ月目から月10万円ほど受け取れました。貯金があったので、給付が始まるまでの期間は持ちこたえられました。
なお、失業保険の給付制限は、2025年4月以降の退職では原則1ヵ月に短縮されています(私の退職はそれ以前でした)。
ただし、短期間に何度も自己都合退職をしている場合などは3ヵ月になることもあります。最新の条件は、ハローワークや厚生労働省のページで確認してください。
つらかったのは失業者という立場
何が大変だったかというと、気持ちの面でした。
失業者という立場に負い目を感じました。
特にハローワークへ定期的に通う必要があり、それが精神的に嫌でした。ハローワークで求人を見てもイメージが湧かず、結局は看護師向けの転職サイトで探すことになりました。
求職活動の実績づくりで応募することもありました。
失業保険を受け取るには求職活動の実績が必要です。そのため、月に1〜2件は病院に応募していました。
正直、あまり気乗りしないまま応募したこともあります。
面接を受けたのは5つほどの病院です。内定をもらったのは、最終的に入職した整形外科病院だけでした。
ほかの病院は、自分から選考を辞退しました。気持ちが固まらないまま転職活動をしていたような状態でした。
「ここで働いてみたい」と思えた面接
転職先を決められたのは、整形外科病院の院長と面接をしたときです。
人を大事にしてくれそうな雰囲気を感じて、やっと「ここで働いてみたい」と思えました。
振り返ると、4ヵ月かかったのは、市場に評価されなかったからではなく、自分の気持ちが決まっていなかったからでした。
そして、決まらなかった原因は、失業中の気分が影響していたと思います。
辞めてからの転職活動をおすすめしない理由
私が「辞めてから転職」をおすすめしないのは、失業中のみじめな気分が、転職活動に前向きになりたい時の足かせになるからです。行動が鈍ってきます。
ただ、次のような方は、辞めることを急いでもいいと思います。
- 今の職場を離れることを最優先したい
- 辞めるタイミングが今しかない
そういう場合は、無理に在職中の活動にこだわらなくて大丈夫です。それでも、できれば辞める前に転職活動を始めておくほうがいいと思います。
転職を意識したら、まずスカウトサービスを
今はスカウトサービスがあります。転職を意識した時点で使い始めると、自分の市場価値がわかりますし、どんな病院や会社が自分を使いたいと思ってくれるのかも見えてきます。
それが転職先の方針を考える材料になります。
辞める前に始めれば、空白期間もできません。在職中の転職活動については、別の記事でくわしく書きます。
まとめ
辞めてから転職活動をしても、採用で不利にはなりませんでした。
手続きは、任意継続、国民年金への切り替え、失業保険の申請と、思ったより簡単でした。
つらかったのは、失業者という立場の負い目と、気持ちが決まらないまま続ける活動でした。
通常は、辞める前に動き始めるのがおすすめです。