看護師が働きながら転職活動してみた体験談|大変だったのは時間確保

「転職したいけれど、働きながら探すのは大変そう」 「でも、辞めてから探すのも不安」

私は看護師として、大学病院を退職してから転職活動をしたことがあります。

その次の整形外科病院から訪問看護への転職では、働きながら転職活動をしました。

両方を経験したうえで、この記事では「働きながらの転職活動は、実際どうだったのか」をまとめています。

  • 働きながらの転職活動は、帰宅後や休日が削られて、大変ではあった
  • ただ、スカウトサービスを使い始めてからは、待っているだけでよくなり、負担がかなり減った
  • いちばん気を遣ったのは、転職が決まったあと(悟られないようにすること、辞めると伝えること)だった

帰宅後や休日が削られて大変

働きながら転職活動をすると、応募や面接の対応は、仕事のあとか休みの日にするしかありません。ここは、はっきり大変でした。

せっかくの休みや帰宅後の時間が、転職活動に取られていく感覚があります。

私の場合は、大学病院にいた頃、帰宅後や休日にレポートや委員会の資料をやっていた経験がありました。そのため「これはもう耐えるしかない」と割り切れて、なんとか乗り切れました。

ただ、慣れていたから耐えられただけで、負担が軽かったわけではありません。夜勤の回数や職場の忙しさによって、きつさは人それぞれ違うと思います。

働きながら探すのは裏切り気分

実は、大学病院から転職したときは、働きながら探すという発想がありませんでした。理由は3つあります。

  • 働きながら転職活動をすることが、当時の職場を裏切っているような感覚があった
  • 辞めるタイミングが難しく、まず辞めることを優先したい気持ちが強かった
  • だから、働きながら探すという選択肢自体を考えていなかった

結果として、辞めてから転職活動をすることになり、これはこれで大変でした。

この経験があったので、整形外科病院から訪問看護への転職では、「今回は働きながら探そう」と決めました。

スカウトの「待つだけ」は楽

働きながらの転職活動で、いちばん楽になったのがスカウトサービスです。

自分で求人を探して応募する方法だと、探す時間も、応募する気力も必要です。

一方、スカウトは、自分の経歴に興味を持ってくれた会社や病院のほうから声をかけてくれます。

私が使っていた転職サービスでは、スカウトメールが届くので、待っているだけで機会がありました。

スカウトが良かった点は、次のとおりです。

  • 始めやすい:なんとなく転職活動を始められる気軽さがあった
  • 心理的ハードルが低い:自分に興味を持ってくれた相手だと分かっているので、気楽に話を聞ける
  • 自分の市場価値が分かる:経験やスキルがどのくらい求められているのか、客観的に測れた
  • 手ごたえが分かる:「受ければ受かりそう」という感触を、スカウトの時点でつかめた

スカウトを使い始めてからは、帰宅後や休日に必死で求人を探すことが減り、働きながらでもそれほど大変ではなくなりました。

空白がなく、自分のペースで動けた

働きながら転職活動をするもう一つの良さは、空白期間ができないことです。

前回の転職では、辞めてから失業保険をもらいながら転職活動をしました。

失業保険をもらうためには、求職活動をしなければなりません。この「強制的な求職活動」が、私は本意ではありませんでした。

さらに、失業者であるという心理的な負い目も、正直ありました。

働きながらスカウトで転職活動をしたときは、そうした気持ちがありませんでした。自分のペースで、納得のいく職場を選べたのは、大きな違いでした。

転職が決まったあとが、いちばん気を遣った

働きながらの転職活動で、私がいちばん気を遣ったのは、実は活動中よりも、決まったあとです。

悟られないようにする

転職するつもりであることを、職場に悟られないようにするのは、意外と気を遣いました。

働きながらの転職活動では、避けられない負担だと思います。

辞めると伝えること

整形外科病院は、看護師がぎりぎりの人数で回っていました。

私が辞めれば、病院や院長に迷惑がかかるのが目に見えていたので、転職が決まったあと、いつ・どう伝えるかが、いちばんの気持ちの負担でした。

実際に院長へ伝えると、驚かれて、残念がられました。「なんで?」と理由を聞かれて、答えに困ったのも正直なところです。なぜなら、スカウトで転職先が決まってしまったから、転職意思が固まったというのが実際のところだったのです。

ただ、引き止められて揉めることはありませんでした。院長から「次の人を探したいので、1ヵ月ほど引継ぎを兼ねて在籍してほしい」と相談された程度で、振り返ると、スムーズに辞められたと思います。

不安に思っていたほどの事態にはなりませんでしたが、事前に「理由を聞かれたら、こう答える」と決めておけば、もっと落ち着いて伝えられたと思います。

働きながらが向く人、退職してからが向く人

両方を経験した私の考えです。

働きながらが向いていると思う人

  • 空白期間をつくりたくない人
  • 自分のペースで、納得のいく職場を選びたい人
  • スカウトのように、待つ形で転職活動を始められる人

退職してからが向いていると思う人

  • 心身がすでに限界で、まず休むことを優先したい人
  • 仕事と転職活動の両立が、現実的に難しい人

私は前回、辞めてから転職活動をしましたが、そのときの経験は別の記事にまとめています。

おわりに

働きながらの転職活動は、帰宅後や休日が削られて、大変なのは事実です。

ただ、スカウトを使えば、待つだけで機会が来るので、その大変さはかなり減らせました。

「働きながら探すのは、職場を裏切るようで気が引ける」と感じている方もいるかもしれません。私も、前回はそうでした。

でも、実際に働きながら転職活動をしてみて、自分のペースを守れる良さも感じました。

この記事が、あなたが転職の進め方を決めるときの一つの材料になれば嬉しいです。