26歳で初めて転職を考えたとき、私は不安しかありませんでした。人間関係、スキル、失敗したらどうしよう——全部が怖かったです。
でも29歳で2度目の転職をしたときは、同じ「転職」なのに不安の中身がまるで違っていました。分からないことが、ずいぶん減っていたからです。
いま、私はわりと幸せに働けていて、仕事も私生活も満足しています。

初めての転職は不安だらけだった
26歳で大学病院から外科病院への転職を考え始めたとき、頭の中はいろいろな不安でいっぱいでした。
転職そのものが初めてだったので、何を心配すればいいのかすら整理できていなかったように思います。
いま振り返ると、不安は大きく3つありました。
人間関係
22歳で大学病院の急性期病棟に配属されたとき、1年目は右も左も分からず、プリセプターにあまり構ってもらえない時期もありました。
分からないことを聞くタイミングもつかめず、一人で抱え込むことが多かったです。
だから26歳で初めて転職を考えたとき、真っ先に浮かんだのは「また同じことになったらどうしよう」という不安でした。
新しい職場で冷たくされたら、馴染めなかったら、また一人で抱え込むことになるんじゃないか…と考えるほどに不安になっていました。
業務・スキル
4年間、急性期の病棟で働いて身体に叩き込んだことがあります。急変対応、点滴や採血の手技、記録の書き方——全部、忙しい環境の中で覚えたものでした。
でも、それが別の病院でもそのまま通用するのか、正直分かりませんでした。
せっかく覚えたことを、また一から覚え直すことになるんじゃないか。今までの自分の経験なんて、実は大したものではないんじゃないか。評価してもらえるのかな。
今思えば考えすぎでしたが、当時は本気でそう思っていました。
転職に失敗する不安
早期離職をした経験はありません。それでも、転職には常にその可能性がついて回ります。
もし新しい職場が合わなかったら、短期間で辞めることになるかもしれない。
もし、そうなってしまうと、短期離職した経歴が残ってしまいます。
「一度失敗したら、次の転職はもっと不利になるんじゃないか」
と、起きてもいないことを想像して、不安になっていました。
2度目の転職は、それほど不安ではなかった
29歳で訪問看護への転職を考えたとき、不安がなかったわけではありません。
ただ、その不安の中身は1度目の転職のときとはぜんぜん違いました。
給与・条件
訪問看護に興味を持ったきっかけは、スカウトサービスに届いた求人でした。
都内の訪問看護ステーションの求人を見て、給与水準が思っていたより高いことを知りました。
転職前は「収入が下がったらどうしよう」という不安が漠然とありましたが、実際の求人を見て、その不安は解消されました。
スキル
26歳で整形外科クリニックに転職してから、4年間クリニックで働きました。急性期の大学病院と、外科病院です。
ふたつの現場を経験してきたことで、「自分の看護技術や判断力は、それなりに通用する」という感覚がありました。
1回目の転職のときのような「今までの経験が通用するのか分からない」という不安は、ほとんどありませんでした。
環境
訪問看護は病院とは違います。
病院という組織の中で働くことには慣れていましたが、訪問看護は会社に近い組織で、働き方も一人での訪問が中心になります。
「この働き方に、自分は馴染めるんだろうか」という不安は、スキルとは別のところにありました。
実際、周りからは「訪問看護に行くのはまだ早いんじゃないか」と言われたこともあります。
それでも、急性期と外科の経験があれば大丈夫だろうという感覚の方が強かったです。
初めての転職で不安だった私が、2回転職して分かったこと
初めての転職のとき、私が怖かったのは、
- また人間関係で苦労するかもしれないこと
- 今までの経験が新しい職場で通用しないかもしれないこと
- 転職先が合わずに短期間で辞めることになるかもしれないこと
この3つでした。
2度目の転職のときは、人間関係と失敗への不安はまだあったものの、スキルについては「これくらいならできる」という感覚に変わっていました。
不安がなくなったわけではありません。ただ、経験を重ねたことで、不安の中身の一部が、はっきりした手応えに変わっていました。